主にライブハウスのスケジュールを組み立てることで生計をおっ立てている人の日記

吉村 学通称ダッシー/昭和56年2月16日生まれ水瓶座O型/Chiba Fes企画室代表/ライブハウス千葉ANGAブッキングマネージャーの日記

ライブハウスのススメ① 〜3つのポイント〜

ひと昔前に比べれば遥かにたくさんの娯楽に囲まれた現代ですから、ましてやyoutubeもあるし、ライブなど見放題。わざわざ見に行くなんて面倒くさい。そう思っているそこのあなた。たしかに雨でも降った日にはより一層億劫ですよね。ですが声を大にして言いますよ、動画と生のライブは別物です。別物です!さらに2回言っちゃいましたよ。

 

何が違うのか。受け取れる情報量が全く違うんです。それでね、感動し易いのですよ。まさかとは思うでしょうが、日々ライブ漬けのわたくし、よく感動の涙を流しております。僕が涙脆い、ということは否定しません。最近心が揺さぶられていないあなた、ライブハウスへ行きましょう。行ってみたものの好みじゃないアーティストだったら!ごめんなさい。

 

 

情報量とは何か。

 

 

 

もちろん高級オーディオでもって良い音で聞けば、かなり生の体験に近づくとは思います。ですがね、家が振動するほどの音量は一般家庭では出せませんよ。隣の家まで歩いて15分などの長閑なゾーンにお住まいなら別ですが。そして小さいライブハウスの場合はこれに生音、つまりステージ左右にある巨大スピーカーから出る音以外の音も聞くことが出来ます。特にドラムセットが奏でる生音の生々しさ、可聴範囲である20hz〜20000hz外の振動を全身で浴びる体験は、より心の深いところに、記憶にしっかりと刻まれることでしょう。それなりに大きい音というのは重要で、人間は音という振動に対してちゃんと物理的にも共鳴するそうです。低音が腰にくる、なんていう言い草がありますが、あれは背骨の低いところから下がちゃんと低音に共鳴しているからなんですね。

 

 

視覚情報

 

動画というものはあくまでも切り取られた視点であります。生では動画による視点の固定はありません。注目したいところを存分に見ることができます。近ければ細かい表情まで分かります。ライブハウスの最前線はステージに手が届く程近い。大きい会場や混雑している会場の場合は逆にほとんど見えない!という渋谷クワトロの柱状態(ホールに巨大な柱があり、その陰に入るとツラい)もあるので一長一短ではありますが。

 

 

ストーリー情報(感情移入)

 

これはある程度、特定の出演者を追っている場合に限ります。武道館に立つ!とか具体的な目標を掲げる人もいたり、成長して成り上がって行く、あるいはつまづく、事件が起きる、イベントが成功を収めて大いに喜ぶなど、そんな現実の物語の渦中に携わったり、巻き込まれたり、眺めたり、応援したり、とてもエキサイティングです。まだまだ実力はそこまで無いとしても、この物語を出演者と共有できたなら、その先には感動が待っているはず。

 

 

 

ライブハウスのいち無名出演者の情報など、調べなければなかなか入ってこないものですから、ライブハウスとしてはインフォメーションを充実させたいところではあります。各地のライブハウスのウェブサイトを見れば、オススメイベントの雰囲気くらいは分かる、はず。

 

 

感情移入することが僕の仕事です。ここ数日のブッキングもグッときてばかり。

 

 

最後に己の告知です。助っ人というポジションではありますが、僕がドラムスを演奏してきたバンドFOR RARROWSでの活動、明日の6/10日曜日ANGAでのライブをもって最後の助っ人活動となります。めでたくも正規のメンバーが見つかったのであります。丸一年やりました。いやー楽しかっただけに寂しー!18時から出演するので是非見てやってくださいまし。