主にライブハウスのスケジュールを組み立てることで生計をおっ立てている人の日記

吉村 学通称ダッシー/昭和56年2月16日生まれ水瓶座O型/Chiba Fes企画室代表/ライブハウス千葉ANGAブッキングマネージャーの日記

気づきと自由(と幸福)

朝6時頃起きて、夜0時前後に眠る。

 

普通、ではない。けれども。

 

 

 

統計上現代の日本人の睡眠時間は世界平均の中で短い方だとか。また夜型が体に合う人、24時間でひと区切りの生活をしていない人など、様々と聞きます。実際僕自身も10時間以上の睡眠をとった後の1日など、なかなか眠気が訪れず36時間で一区切りくらいの生活リズムが生じたりします。午前10時就寝、深夜に起床、早朝から郵便局へ再配達の品を直接取りに行き、その足でふらりと千葉県立美術館へ。

 

 

 

現在のコレクションの一部は江戸〜昭和時代の画家、千葉に所縁のある方など様々。

個人的にグッときたのは東山魁夷さん。

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やたら山やら森ばかり描いてらっしゃいます。水墨画のような淡さと西洋的な風景画の技法を併せ持っています。山の風と共にフィトンチッドが画面から飛んできそうです。かなり巨大なキャンバスの作品があったのですが、やっぱり山です。東山さんは拡大機能をもつ目玉でもって大きく捉えて細かく見ることの出来る不思議な目玉をお持ちなのではないでしょうか。

 

あと富取風堂さん

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ベースは日本画で素朴な題材が多いですが、魚や人物を描いた作品は鮮烈な色使いに少しコミカルさを感じます。展示の中で『魚と果』という作品があったのですが、メインはサバです。絵全体の色彩の調和を考えてのことなのでしょう、サバの傍にマスカットが配置されています。サバとマスカットって食べ合わせ悪そうじゃないですか?それがどうにも可笑しく、作品の前でニヤニヤしておりました。そう、僕は美術に詳しくないです。

 

 

一部の写真や絵画では、何気ない風景と時間を切り取ってひとつの作品とするわけですが、改めて風景画というものを色々鑑賞してみると本当に何気ない風景を題材にしていて、日常の中では素通りしてしまってもおかしくはないのです。発見といえるほど目立つ何かがそこにあるわけでもありません。画家の手や技術、感性によってそこに深みをもたらしているだけではなく、あらゆる風景が孕んでいるもの。題材の選択には理性による峻別では辿り着けない「自由」があります。

 

 

 

日常にありふれている小さなことへの気づきと感謝が幸福に繋がるという話があります。肩こりみたいに何気なく忍び寄る心の固さ、意固地さ杓子定規っぷり。心だけは常に「自由」でありたいものです。

 

 

 

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